ヘルペスとびらん・潰瘍の関係と幽門前庭部

ヘルペスはウイルスによって、痒みや痛みを伴う水膨れができる感染症の一種です。この病気はよく性交渉によって感染すると言われますが、それだけではなく、子供のかかる水ぼうそうや成人がかかる帯状疱疹もヘルペスに分類されます。
性器の周りにできるヘルペスのことを性器ヘルペスと呼びます。男性であればペニスや陰茎体部、お尻に見られることが多く、女性の場合は外陰や膣の入り口、お尻や肛門にも見られます。女性の場合、この症状はびらん・潰瘍と見た目が似ているので間違われることがあります。
びんらんとは子宮の出口に見られる赤いただれのように見える部分です。その他にもやけどで皮膚がめくれた状態や酒の飲み過ぎやストレスなどで胃の粘膜が壊れてしまった状態のことも呼びますが、両者の違いは子宮のびらんの場合、病気ではないということです。これはびらんと呼ばれる部分の皮膚が薄く、血管が透けて見えるため、赤くただれて見えるだけなのです。そのため、子宮の場合、びらん・潰瘍は区別されます。しかし、このようなびらん・潰瘍やヘルペスの区別は一般の人にはわからない場合が多いので、気になった人は産婦人科の専門医に受診することをおすすめします。
幽門前庭部は胃の出口、幽門の手前の部分のことを指します。そのため、この部分がストレスなどで壊され、ただれることでびらん・潰瘍ができることはあります。これはピロリ菌などの雑菌により胃の粘膜が傷つき、その部分が胃液にさらされ、胃の組織の一部がなくなることにより起こります。これは普通、胃潰瘍と呼ばれる症状です。
しかし、幽門前庭部でヘルペスが起こるということはありません。ヘルペスはウイルスを持った人と粘膜や傷ついた皮膚が接触すると感染するからです。そのため、幽門前庭部のヘルペスを心配する必要はありません。